山本周五郎が青空文庫で読める

 柳橋物語も五瓣の椿も赤ひげも青べかもさぶも桑の木物語も竹柏記もちくしょう谷も橋の下も菊千代抄も日本婦道記も樅の木も、なんでも読めるよ

 これから初めて周五郎を読む人には、柳橋物語あたりがいいんじゃないかなと思います 中編で短いし一番泣けるしよくできてるし

 次は日本婦道記かな 直木賞を受賞したのに辞退しちゃったやつです 初期の作品だから後期の作品に比べるとまだ書き慣れてないかな感もあるにはあるけれど短編集で読みやすいし「自分のせいではないのにつらい思いをした人間が、それでもどうやって生きていくか」感が詰まった周五郎っぽい作品だから最初に読むには良いと思います

 代表作がいいなら「樅の木は残った」がいいかな ただ江戸時代の話だし最初の10ページくらいが読みにくいからそこで挫折しないで下さい 読むのをやめるくらいなら最初は飛ばしてもいいと思います

 最初に青べか物語を読むのはおすすめしないかな 一番文学性と芸術性が高い作品だと思うけど不快で陰鬱な雰囲気が漂ってます

 基本的に周五郎は生活のために短編を書いていた短編作家なので、良い短編がいっぱいあります 適当なの読んでもらっても大丈夫

 周五郎はおすすめ 最近読んでなかったからほとんど忘れたけれど良かったはずです

 ずっと前からこうやって人に周五郎を薦めたかったんです