一人交換日記2……ストックホルム症候群

 誤解と無理解に満ちた暖かさでも、その皮膚、声、視線、体温、はどんなに仮りそめでも、全くの孤立には身にしみて、それでも、いずれその嘘に耐えられなくなり、またすべてを引き剥がしてすべてを捨てて、楽になったつもりで、また宇宙に浮かぶような身体感覚に耐えられなくなり、いつまでこの揺り返しを繰り返すつもりなのか、もう疲れはてて、これを終わりしようと取り組むことさえ、この輪の中にあることに気付かないでいて。