ヴァン・ダー・コーク、ミラー

 ベッセル・ヴァン・ダー・コークとアリス・ミラーは本当に自分にとって特別な存在なんです。

 多くの人に読んでみてほしいなって思うけど、人が一生のうちに読める本の数は限られているし、人によって読んできた本が違うのも当然のことだから、この人達の本があまり多くの人に知られていないような気がするのも仕方のないことなのかな、と悲しく思いつつ、本を人にすすめるというのもちょっと難しいものだなと感じています。

 この人達の本を読んだら救われる人もいっぱいいるはずなんだけどな。エーリッヒ・フロムの本とかよりずっと真実に近くて面白いと思うのに。フロムのほうが人気なんだよなあ。あとアドラーとか。アドラーってほんとに人気ですよね。トラウマ的体験が人体に自然治癒しない損傷を与えることはすでに判明していて、トラウマは存在しないとするアドラーの考えは間違っていたことがもう科学的に証明されているというのに……。アドラーの自己責任論のほうが多くの人の価値観となじみやすくて受け入れやすいのかな。