血の轍10集を途中まで読んで

 血の轍。自分のやりたいことを押見さんがすでにやってしまってるからもう自分が創作する意味がない。理由がない。意味はあるよ。意味はあるよな。

 吹石さんにこんなに救われてるけどずるくない? 結局吹石さんみたいな人が現れなければ立ち直れないって結論だったら救いがない。実際そうなんだろうけどね。押見さんにとって現在の奥さんとの出会いって決定的に重要だったんだろうな。押見先生も奥さんに出会えてよかったね。そうじゃなきゃ悪の華も血の轍も全く違う内容になっていただろうし、そもそも漫画を描くなんていうしんどい作業をこんなに長い間続けることなんてできなかったんじゃないかな。

 母との境界を確立するっていう段階に14歳の時点で到達できたらすごいよ。回復の始まりは早いほうが良い。人生バラ色。世の中の普通の人たちにとってはあたり前のことだし、これでも遅すぎるくらいだけど。